福岡城は、黒田長政が慶長6年(1601)から7年の歳月をかけて築城した城である。福岡城は堀に囲まれ、上之橋御門・下之橋御門・追廻門の3つの橋からしか城内へ入ることが出来なかった。城内へ至る門は、上之橋・下之橋・追廻橋の3ケ所に橋が架かり、それぞれに枡形を設けて城門が築かれていた。下之橋御門は、福岡城の門で本来の位置で現存する唯一の門である。現在の門は文化2年(1805)の建築とされ、元々二層であったが昭和9年(1934)以前に単層の門に変更された。平成12年(2000)に焼失したが、焼け残った部材を再利用し、平成20年(2008)に復元工事が行われ、木造、切妻造、本瓦葺、脇戸付二層櫓門といった江戸末期の姿に復元された。