県指定 有形文化財 建造物

熊野神社の眼鏡橋

  • 熊野神社の眼鏡橋
時代/江戸  所在地/筑後市大字熊野730
【指定年月日】
昭和57年4月1日

【公開等】
見学時間  自由

熊野神社は、社伝によると延暦年中(782-806)に桓武天皇の勅願によって紀州熊野三山権現を当地に勧請したとされる。熊野神社は、江戸時代までは近接する坂東寺の鎮守社としてその境内にあったが、明治に入ると神仏分離令によって、熊野神社と坂東寺に分かれ現在に至る。
熊野神社の眼鏡橋は、神社参道の放生池に掛かる石造アーチ橋である。安山岩製、長さ(平面)5.25m、全幅3.01m、反りが強い太鼓橋の形状である。勾欄間柱の銘文より、元禄10年(1697)に肥前国の石工である富永仁右衛門によって造られたものであることが分かる。県内では延宝2年(1674)に造られた早鐘眼鏡橋(大牟田市)が最も古いが、これに次ぐ古い石造アーチ橋である。

地図で見る