像高104cm、カヤを材とする一木造。大きな頭部と短く重厚な体躯、顔を突き出し背をやや反らし、下半身は直立させるという剛直な体勢、首回りの鋭く立ち上がった衣の縁や、単純ながらに鎬をつけて力強く刻まれる衣文など、古式の様相を備えており、平安時代初期の作と考えられる。