国指定 重要文化財 美術工芸品

千手観音堂 木造千手観音立像

  • 千手観音堂 木造千手観音立像
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時代/平安  所在地/豊前市大字挾間
【公開等】
問合せ 豊前市教育委員会生涯学習課

現在は「挾間の観音」として収蔵庫に安置されているが、かつては岩屋山泉水寺の本尊として祀られていたという。像高211cmを測る一木造の像で、全体的に丸みを帯びるつくりや、浅く刻まれた衣文から、どっしりとした重量感の中に穏やかな印象を漂わせる。千手観音の特徴を示す脇手は、扇状の板に半肉彫で刻まれる。平安時代後期の豊前地域の典型例といえる像である。背後の堂には同時期と考えられる木造不動明王坐像(市指定)が祀られており、神秘的な岩窟や母乳が良くでるようになる説話のある湧水、数々の石塔と併せ、かつての繁栄ぶりを偲ばせる。

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