「電力の鬼」といわれた松永安左エ門が収集した「松永コレクション」の一つ。総高28cm、頭頂から一框座まで一鋳されており、蓮華座のところまで空洞になっている。頭は宝髻を結び、三面宝冠を主とした頭飾をつけ、宝冠には白玉をはめている。顔は両瞼がふくらみ、顎をやや突き出す。右手は第2・第3指を頬につけ、いわゆる思惟の形とし、右手は折り曲げた右足にのせる。7世紀の後半に制作されたと推定される像で、奈良時代以前の銅仏の少ない県内では貴重な像である。