太宰府天満宮の宮司家、諸社家に伝来し、現在は太宰府天満宮の所蔵となっている文書群である。(一)「宮司家文書」(①貞享成巻文書、②新成巻文書、③未成巻文書、④西高辻󠄀文書、⑤縁起、境内図類)、(二)小鳥居文書、(三)満盛院文書、(四)御供屋文書、(五)上座坊文書からなる(計1377点)。暦法の到来を伝える永承年間(1046~1054)の大宰府政所牒案を最古とし、江戸時代までの史料が残されている。後醍醐天皇・後光厳天皇の綸旨や鎮西探題の相論裁許状等といった古文書学上貴重な史料や、征西将軍宮令旨・九州探題書下等の南北両朝の史料を含むこと、自筆書状を含む今川了俊関係文書がまとまって伝来していることに特徴がある。その他、少弐・大内・大友・菊池・龍造寺・島津各氏の書下・書状等があり、九州の歴史を語る上で必要不可欠な第一級の史料である。