問注所氏は、鎌倉幕府初代問注所執事三好康信の後裔康行に始まるとされる一族で、戦国期筑後国の代表的な国人領主である。本文書は、享禄4年(1531)「問注所親照・鑑豊参上次第引付」から近世初期の「馬田良政覚書」まで54通からなる。そのうち大友氏関係文書は43通を占め、特に大友宗麟関係文書が多いことに特色があり、大友氏の筑後国支配とそれに対する国人領主の関係を明らかにするものである。なお、宗麟のローマ字印(FRCO、HIS・FRCO)及び「非」印が11通まとまって残ること、封式の上で切封、捻封、礼紙等が原状のまま残されている点も特筆され、筑後国を代表する中世文書群である。