有形文化財 美術工芸品

文禄四年筑前国志摩郡御床村検地帳

よみがな/ぶんろく4ねんちくぜんのくにしまぐんみとこむらけんちちょう
時代/安土・桃山
所在地/糸島市
【指定年月日】
平成20年3月31日

【公開等】
非公開(個人蔵)

文禄4年(1595)、筑前国小早川領で行われた検地の際に作成された志摩郡御床(みとこ)村の検地帳である。202丁からなる本文には、御床村の土地について、地位(上・中・下)、地種(田・畠・屋敷)、面積、石高、作人の居住地、氏名が箇条書きで記載されている。
文禄年間は全国で「太閤検地」が実施された時期で、九州各地で実際の指揮をとったのは山口玄蕃頭宗永(?~1600)である。本史料の末尾に氏名が見える小泉万丞、上野右衛門大夫、小嶋喜太郎は、同時期に山口玄蕃頭が行った小早川領の検地(筑後国生葉郡、肥前国基肄郡等)にもその名前が見え、一連の検地帳作成に携わった人物とみられる。
文禄4年の検地は、中央政権主導による初めての検地であり、かつこの時期に小早川領で作成された検地帳で残存する5点のうち、本史料は唯一の原本であり、希少である。文禄4年の検地政策や農村について伝える第一級の史料として極めて重要である。