弘法大師(774~835)の筆になる金剛般若経の断簡である。13行で1行13字。空海は日本真言宗の祖であるが、書家としても書道界の祖とされ、嵯峨天皇と共に二聖と称され、また橘逸勢を加えて三筆ともされる。本作品は空海の能筆を如実にうかがえる名品。表装もそれにふさわしく、一文字と風帯は法隆寺裂、中廻しは明縫蓮華瑞鳥文という立派なものである。