紀年銘のある梵鐘の中でも古鐘で、竜頭の意匠は他に例を見ない。鋳技が優れて、形状、文様など総体に平安初期の特徴を良く表す貴重な遺品である。西光寺に存する本鐘の由来書によると、永禄二年山中鹿之助が出雲国神門郡多福寺に寄附したのを、同寺の衰退により明治22年に売却した由が知られる。