駛馬天満宮にある藤原助継作の石造物。彫刻のある四角の笠塔婆の塔身の上に、五輪石塔がのるが、本来は無関係のもの。塔身は高さ60cmの凝灰岩製で、四方に絵画彫刻がある。一面は山林中に三重塔をおき、下に僧と楽器をもつ人物を配し、下方に馬と人物立像をおく。右側は風化が激しく剥落。奥面は、岩上に堂宇をおき、下方に二獣がすわり側に僧が立つ。左面は深山・森林・建物等が配される。これらは「海竜王経」の中の舎利供養図、捨身飼虎図、須弥山世界観図を描くものとする説がある。