国指定 天然記念物

カササギ生息地

  • カササギ生息地
時代/その他  所在地/久留米市の一部  柳川市 大川市 筑後市の一部 みやま市 大木町(地域指定)
【指定年月日】
大正12年3月指定

カラス科のカササギ属に属するもので、頭部から背部は黒色で光沢が強く、胸及び脇等は純白の留鳥である。我国では有明海北岸のみに分布しており、主として平坦部の農耕地や村落付近の樹林に生息し、山岳地には生息しない。巣は、村落又は郊外の喬木につくり、20~40m位の高さの枝にかけるものが多く、たまには電柱等に見受けることもある。巣は雌雄が協力して、早春の頃から枯枝や小枝を集めて泥でかため、径80~90cmの球形のものをつくる。年1回春に産卵し、17~18日で孵化し、3~4週間で巣立ちする。鳴声は、やや鋭くカチカチ、又はカカッカッと聞こえ、キシャキシャとも聞える。本鳥は元来中国の中北部及び朝鮮半島南部に多く生息し、豊臣秀吉の朝鮮出兵の折、鍋島直茂と立花宗茂が持ち帰ったものといわれ、別名をカチガラスまたはコウゲガラスとも呼ばれている。