本木は、黒木町の東部、矢部村との町境に近い空室集落の北側の谷沿いの山中に所在している。カツラは、谷沿いの湿度の高い土地に好んで生えるカツラ科の落葉高木であり、九州では、やや寒冷地の渓谷沿い(ほぼ標高600m以上)に生育する。本木は、樹高約29m、根元周囲12.4m、樹冠幅東西24.8m、南北19.5mを測る。主幹は枯死しているが、14本の萌芽幹(ひこばえ)が生え、そのうち最大幹は、直径70cmを測る。萌芽幹は、円周状に集合しており外側から見れば1個体のように見える。萌芽幹の集合体として一体となった樹形は、風格を感じさせる樹冠を保っている。その規模は、国指定の鎮西村のカツラ(飯塚市)に匹敵するものである。なお、推定樹齢は200年を超えるものと思われ、山の神神社の神木としてまつられており、古く空室集落を水害から守ったという言い伝えもある。