田主丸古墳群は、田主丸町に所在する古墳群の総称であるが、指定史跡としては田主丸大塚古墳・寺徳古墳・中原狐塚古墳・西館古墳からなる。田主丸大塚古墳は、全長103mの前方後円墳で、後期の古墳としては際立った規模である。平成10(1998)年に実施された発掘調査では、石垣状の葺石が確認され、石室は大規模な横穴式石室の可能性が高まった。他の3基はいずれも同心円文を中心に装飾のある横穴式石室を主体とした古墳である。