県指定 有形文化財 建造物

安陪家住宅

  • 安陪家住宅
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時代/江戸
所在地/朝倉市三奈木4232
【指定年月日】
平成21年3月30日

【公開等】
原則不可、事前に確認が必要
問合せ 朝倉市教育部 文化・生涯学習課 tel 0946-28-7341

安陪家住宅は、朝倉市三奈木に所在する武家住宅である。安陪家は、三奈木黒田家の馬廻り役を勤めた家柄で、享保8年(1723)に家臣に取り立てられ、その後、馬乗(知行を与えれられた家臣)に昇格し、150石の禄高を与えられた。
安陪家の屋敷地は、敷地東側に主屋を寄せ、池泉式庭園を主屋南側に配置する。主屋は寄棟造、茅葺、上手前面に梁間2間の角屋、下手背面に梁間2間半を突出させる。間取りは中央正面に式台玄関を設け、表側に座敷・次の間・6畳間、奥側に控え間・納戸・板間及び土間を配置する。座敷全体は当初の姿を留め、装飾の少ない簡素な室内である。日常空間と接客空間を明確に分離した平面構成であり武家住宅の特質を示す。建築年代は18世紀後半と考えられる。全体的に保存状態は良好であり、県内でも数少ない江戸時代の武家住宅として貴重である。

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