県指定 有形文化財 美術工芸品

養源寺 木造聖観音立像

  • 養源寺 木造聖観音立像
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時代/平安  所在地/飯塚市大分1281
【指定年月日】
昭和46年6月15日

【公開等】
常時公開

養源寺は、大分八幡宮の神宮寺であった長楽寺が明治になって廃寺となり、福岡市の養源寺を移し再興したものであり、多くの仏像が残されている。聖観音は像高166cmの立像で、後世の修理による漆箔が厚いので、詳細は不明な所があるが、桧材の寄木造である。高い髻を結び、地髪を細かく刻んで丸い張りのある顔につづく。やや切れ上がった眼等丁寧に造られた穏やかな顔で、奥行も厚い。厚い胸から一旦強く絞り、腹部にかけて盛りあがる抑揚ある造形である。平安時代後期の様式を示し、量感豊かな観音像である。

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