像高81.7cm、ヒノキ材の割矧造。左右手とも第1・2指を捻じ、左足を踏み出した来迎の姿を表す。像底朱書により仁治3年(1242)に法橋快成により造られたことが分かる。足裏に足枘を造らず、朱描で仏足文を表しており、当初は像底に穿たれた枘孔に枘を挿して像を台座に立てたとみられる。このような構造は、13世紀から14世紀にかけて現在30例以上が知られており、本像は古例に属する。本像は類品中早い時期の制作になり、かつ朱書銘により制作年代と仏師が判明する希少な例として極めて重要である。