中世に豊前国北東部に勢力を保持した門司氏に伝えられた中世文書5巻(60通)と系図1通からなる。門司氏は寛元2年(1244)、下総親房が関東より門司に下向したと伝えられ、一族は6系統に分立し、門司6箇郷に土着していった。嘉暦4年(1329)2月25日付け「得宗公文所奉書」を上限として、鎌倉時代から戦国時代までの足利将軍家、今川了俊、少弐氏、大内氏、毛利氏等の関係文書が残されている。南北朝期には門司氏の軍勢が関門海峡を渡る敵船を襲撃したり、上洛して転戦したりしたことを示す史料も含まれる。系図は永正7年(1510)に書写されたもので、制作年代が明確な中世の系図として貴重である。門司氏の動向や戦闘における役割、知行地の規模等を知ることができる史料であり、充実した内容と点数を有する中世文書群である。