高さ121cmの板碑で、頂上を三角とし、二条の太い刻線が横に入る。中央に「南無阿弥陀仏」の名号を記す。両側の縁部に銘文があり「奉彫刻石仏一基逆修善處七分全得願主藤原吉家浄高 時享禄二白(1529)己丑八月如意珠□結縁諸衆等敬白」と記されている。板碑の横には、凝灰岩製の層塔の初層塔身と笠が残されている。塔身の四方に毘沙門天・十一面観音・不動明王・倶利伽羅剣が彫られる。銘文から、貞和7年(1351)に藤原助継によりつくられたものとわかる。