直径約18mの円墳で、6世紀後半(約1,450年前)に築造された装飾古墳である。石室の奥壁には権威の象徴と言われる2つの翳(さしば;大きい団扇状のもの)と、四神の一つである青龍、馬を引く人物、船、波などが、朱と黒で描かれている。龍の種を得て名馬を誕生させる「龍媒信仰」を示しているという説があり、古代中国の信仰が表現されているとされる。この他、玄室入り口の横にある袖石には南を守る朱雀、北を守る玄武が描かれている。装飾壁画としては県内だけでなく、国内でも一級の資料である。