宗像大社は、宗像市田島の辺津宮、宗像市大島の中津宮、玄界灘沖合に位置する沖ノ島の沖津宮の三宮からなる。古代より航海安全の神として信仰されてきた宗像三女神を祀る。辺津宮は古代に入海だった釣川沿いに位置し、宗像三女神の市杵島姫神を祀る。社殿は戦乱などにより度々失われており、現在の拝殿は天正18年(1590)小早川隆景により再建されたものである。切妻造、妻入、柿葺、桁行六間、梁間一間、正背面は柱間を開放とし、左右両側面は中間を開け放つ。梁間には大虹梁をかけ渡し、その中央に板蟇股をのせて化粧棟木を支える。正面には「奉助天孫而 為天孫所祭」との神勅を刻んだ扁額を掲げる。