国指定 重要文化財 建造物

英彦山神社奉幣殿

  • 英彦山神社奉幣殿
時代/江戸  所在地/田川郡添田町大字英彦山1
【指定年月日】
明治40年5月27日

【公開等】
見学時間 9:00~17:00
問合せ 英彦山神宮 tel 0947-85-0001

英彦山は標高約1,200mの南岳・北岳・中岳の三峰から成る信仰の山で、神仏習合の修験道の霊場である。奉幣殿は、英彦山中岳の山腹に位置しており、もとは修験道時代の霊仙寺の大講堂だった。明治元年(1868)の神仏分離令により、英彦山霊仙寺は英彦山神社(現在の神宮)となり、講堂は奉幣殿へと改称された。
英彦山神社奉幣殿は、元和2年(1616年)小倉藩主細川忠興によって再建された。桁行7間、梁間5間、一重、入母屋造、向拝一間、柿葺。当初は寄棟造であったが、享保8(1723)年に小倉藩主小笠原忠雄により、大屋根の入母屋造に改造された。内部は、前面を外神、奥を内陣とし、内陣後方の祭壇には御神体が祀られているが、かつては須弥壇で仏像が安置されていた。英彦山神宮奉幣殿は、当初は神仏集合の寺院講堂として建立され、明治以降に神社の社殿として用いられるようになった稀有な建築である。

地図で見る