像高114.0cm、針葉樹材の寄木造で、表面に漆箔を施し、玉眼を嵌入する。正面を向き、右手は掌を上にして膝前に伸べ、左手を屈臂して蓮華を握り、右足を上にして結跏趺坐する。頭上に十一面を頂き、垂髻を結い、宝冠をかぶる。像内に複数期にわたって書かれた墨書が残されており、天禄2年(971)の建立から、建武元年(1334)の再興、宝永2年(1705)の再興、文久2年(1862)の彩色について記される。安定感のある正面観や分厚い衣の表現には鎌倉時代末から南北朝時代にかけての特徴が表れており、当該期の九州における基準作例と位置付けられる。