有形文化財 美術工芸品

大泉坊文書

よみがな/たいせんぼうもんじょ
時代/平安、鎌倉、南北朝
所在地/小郡市三沢5208-3 九州歴史資料館
【指定年月日】
平成17年2月23日

平安時代後期に創建された誓願寺(福岡市西区今津)に関する文書1巻(14通)で、同寺の子院の一つである大泉坊に伝来した。誓願寺は安元元年(1175)、怡土荘の荘官であった仲原氏女の発願を受け、僧寛智によって創建されたとされる。かつて42もの子院を有したが、江戸時代には大泉坊を残すのみとなり、同坊が誓願寺を号して法灯を受け継いだ。
本文書中で最も古い安元元年(1175)閏9月23日付け仁和寺宮庁下文は、僧寛智に「仏聖田」5町を与えるもので、現存する誓願寺関係史料のなかでも最古であり、「誓願寺建立縁起」等における創建の時期や経緯を裏付ける史料として貴重である。怡土荘領家仁和寺からの寄進を示す嘉禄2年(1226)・正元元年(1259)・弘安元年(1278)の各下文や正応5年(1292)怡土荘志麻方地頭大友親時の書下、「天下静謐祈祷巻数」を提出したことに関する御礼である延文4年(1359)「足利義詮御判御教書」等、平安時代後期から南北朝時代までの史料14点が残されており、誓願寺と仁和寺の怡土荘支配の様相をうかがうことができる史料として貴重である。

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