英彦山六峯の一つに数えられる修験の道場として栄えた蔵持山には、修行を終えた山伏たちが山の神への感謝の標に植えたといわれるスギ・ヒノキの巨木が数多く生い茂っている。その中でもひときわ目立つ存在がこの蔵持の大スギで、山中最大の規模を誇る。大スギの指定時の規模は樹高41.0m、胸高周囲6.8mほどである。推定樹齢は800年であるが、それを感じさせないたくましい枝張りと生き生きとした葉の緑を見ることができる。また大スギの幹には明治33年(1901)に被災した大火の際の焼け焦げが筋状に残るが、スギはこのやけどを巻き込みながら今も生き続けている。