国指定 重要文化財 美術工芸品

観世音寺 木造大黒天立像

  • 観世音寺 木造大黒天立像
時代/平安
所在地/太宰府市観世音寺5-6-1 観世音寺
【指定年月日】
明治37年2月18日

【公開等】
観世音寺宝蔵 9時~17時
092-922-1811

大黒天は近世以降の俵に乗って大きな袋をさげたいわゆる「大黒様」が有名であるが、そもそもは戦闘の神であった。この大黒天像は眉をしかめ忿怒形に近い顔をしているが、穏やかで軽やかな印象は、古い大黒天が、豊穣の神である大黒様に移りかわる過渡期のものといえる。像高172cm、樟の一木造で、内刳のない丸彫りのまま足まで造る。平安時代後期の作品と考えられ、日本最古かつ最大の大黒天像として貴重である。

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