栄西が宋から帰国し、今津誓願寺に安元2年(1176)から治承2年(1178)まで在住したおりに認めたものである。栄西は同寺止宿中、治承2年(1178)7月15日の盂蘭盆会に際し、善根のために法華一品経書写を勧めたが、その次第を記述する。料紙には雲と鳥の地文があり、書風は中国・宋の影響を受け、雄渾なる気勢が筆端に躍動している。伝世する栄西の筆跡は珍しく貴重である。