重要文化財 美術工芸品

大友家文書 附 文書袋 五口 矢根木型等 三箇

よみがな/おおともけもんじょ つけたり もんじょぶくろ やのねきがたとう
時代/鎌倉、南北朝、室町、安土・桃山
所在地/柳川市隅町71-2 柳川古文書館
【指定年月日】
平成5年6月10日

鎌倉時代以来、豊後守護職等を世襲し、守護大名・戦国大名へと発展した豊後大友家に伝来した文書群で、保安3年(1122)11月19日清原某処分状案を最古に、安土桃山時代に至る290通を存する。
大友氏相伝の所職所領に関するものが多く、室町期の足利氏の袖判下文、御判御教書、御内書、管領下知状など、室町幕府発給文書がまとまっているのが特徴である。建久6年(1195)5月、中原親能を鎮西守護に任じた将軍家政所下文案や、文永、弘安の役に関わる文永11年(1274)11月1日関東御教書案などは、案文ではあるが鎌倉期の重要史料である。
元弘3年(1333)4月29日足利高氏御内書は、絹布に書かれ、篠村八幡宮において挙兵直後に発給されたもので、尊氏の初期発給文書の遺例として珍しい。南北朝・室町期の文書のうち、御判御教書は、守護職補任関係がまとまり、御内書には、将軍家および管領家の内紛の間、大友氏が権力を増大していった様子がうかがえるものも含まれる。貞治3年(1364)の氏時、永徳3年(1383)の親世の所領所職注進状案は、南北朝時代の大友氏の所領の全貌や国衙領支配の在り方などを示している。また、大友義長をはじめ、義鑑・義鎮・義統の条々事書は、大友氏の領国統治を考える上で注目される。
中世大友氏の動向や九州の政治史を語る上に不可欠の史料として日本中世史研究上に重要である。

地図を見る