宮地嶽古墳は、石室全長約22mにも達する巨石墳。金銅装馬具・金銅刀装具・緑瑠璃板・金銅透冠を代表とする数多くの優品が出土した。金銅装の豪華な馬具は、各種文様を薄肉彫りするなど装飾性に富む。特に、忍冬文を表した壺鐙のフォルムの優美さは比類ない。頭椎大刀は、推定全長2.8mという巨大刀。歩揺を垂下した冠は、透彫りによって流雲文の間に竜を配置したもので、精巧を極める。