砂岩に彫りこまれた弥生時代後期(約1800年前)の広形銅戈の鋳型で、全長50cm、戈の長さ40cmを測る完形品である。切っ先側に銅を流し込むための湯口が設けられ、小口には鋳型を合わせるときの目印が刻まれている。造られた銅戈は、扁平板状化し、幅広長大となり、鋳放しに近い状態で刃も付けられずに祭器としての要素が極度に発達したものである。鋳型が出土していることから、付近で制作していたことは確実であり、当時の祭祀用具の流通を考えるうえでも重要な資料である。